必死に信じてすがるより、大切なこと。





あんたは一体ナニ様だ?と言いたくなる某有名女占い師。
最近よくテレビで見かけますね。先日も某テレビ番組に出演して、憐れな芸能人を滅多斬りにしておりました。


その番組の中で彼女がこんなことを言っていました。
『女同士の友情は、成立しない。女というのはそういう生き物。』


なんだか、寂しい話ですよね。ちょっと気になったので、月下も、”女の友情ってなんだろう?”と、考えてみました。


月下が思うに、女同士というのは、似たような境遇にいる時は仲良くできるのです。いや、似たような境遇の者同士が仲良くなる・・・・これが女性の友情の基本であるような気がします。
”一個人から一個人へ向けられた情愛” ではなく、”似たような境遇にある者同士という連帯感” こそが、女同士の友情の正体なのかもしれません。


しかし、人生の転機を迎え、境遇に変化が生じると、その均衡が破られるわけです。
結婚して幸せになる者、結婚に失敗して不幸を背負う者、子宝に恵まれる者、恵まれない者、経済的に豊かな者、貧困に喘ぐ者・・・・
このように、境遇の差異が生じることによって連帯感が失われ、女達が友情と信じていたものは、いとも簡単に崩れるものなのですね。ガラガラガラ。


かく言う月下も、中学高校はもちろん、大学時代の友人たちとさえ、すっかり疎遠になってしまいました・・・・というのも、時々逢うと、かえって辛かったりするんですよね。
久々に逢うと、「みんな変わらないね」なんて言ったりするわけですけど、実際には、しょうもないオッサンと不倫中だったり、バツイチになっていたり、旦那が作ったろくでもない借金を抱えていたり・・・・学生時代には思いもよらなかったような現実に放り込まれていたりするわけです。


そのことがどうこうというより、むしろ、そんなふうにして変わっていくという現実から目を背けるようにして笑って話をすることが、正直、苦痛です。
あるいは、月下が偏狭なココロの持ち主だからかもしれなせん。


女同士であっても、かわらない友情というものがあるのなら、それは素晴らしいことだと思います。きっと、そうなのだと思います。
でも、今の私にとって大切なのは、『これは変わらない友情だ』 と、必死に信じてすがることより、気づいたら10年、20年、一緒にいたね・・・・そういう事実。今を生きている私と一緒に、今という時間を歩いてくれる友達。そんな気がします。


なんだか、話が綺麗にまとまって、裏庭らしからぬ文章になってしまいました。