”個性” ではなく ”あじゃぱー” です。





個性的・・・とは、便利な言葉だ。


なぜなら、「個性的だね」と言われると、喜ぶ人間が多いからだ。しかし、「個性的だね」と言った方にしてみれば、必ずしも誉めていなかったりするのが現実である。


「あなた、ちょっとそれってヘンよ」 「君って変人だよね」・・・・そう言うかわりに、人は往々にして「個性的だね」という言葉を使う。


例えば、待ち合わせをした友達が、ものすごくへんてこりんな洋服に身を包んで、颯爽とレストランに現れたとする。友達は今日のファッションがいかにもお気に入りの御様子だ。ここはひとつ、そのへんてこりんな洋服についてコメントするのが礼儀というものだろう。そして私は言う。


「個性的な服ね。どこで買ったの??」


これで万事解決。自尊心をくすぐられるコメントに彼女は御満悦、そして私もほっと胸をなでおろす。


個性というものは、その人の人格・能力・感覚・才能そのものの性質が高い次元で結びつき、その人に作用したときにこそ生まれる特殊性のことだと、私は考える。


・・・・決してへんてこりんな洋服を着ることではない。


つまり、個性的であるというのはひとつの結果であって、個性的であることを求めて奇抜な行動に走ってみたところで、その先にあるのは周囲のせせら笑いだけである。間違いない。
そういうのは専門用語で、”個性” ではなく ”あじゃぱー” という。  
                            ψ( ̄▽ ̄)ψウケケケ・・・


そんなわけで、私は「個性的だね」といわれて簡単に喜ぶ人間は、あまり信用しないことにしている。みなさんも、お気をつけあれ・・・   ( ̄ー ̄)ニヤリ。