夢は、前世の記憶と繋がってるのかなぁ?





不思議な夢を見た。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


真夜中、私は見たこともない街の、見たこともない通りを歩いている。季節は、たぶん夏。たっぷりと湿り気を帯びた、夏の夜の匂いがしている。


通りに面した、軒下か、ガレージの入り口か、なんだかそんなところに、古ぼけた鳥籠が吊るしてある。私は、その鳥籠に近寄る。そしてその鳥籠に、触れたか触れないかというところで、なぜか籠の扉が壊れてしまう。開けようとしたわけでもないのに、どういうわけか、その扉は籠から外れて、月下の手の中にある。


中には小鳥がいるようだが、暗くてよく見えない。ただ、生き物の気配がするだけだ。扉が開いているというのに、中の小鳥が逃げ出す気配はない。眠っているのだろうか?私はそんな事を思いながら、籠の扉を直そうとしている。
細い金属の触れ合う、小さな音がする。


簡単に直りそうに見えたのだが、壊れた扉はなかなか直らない。これをこっちに引っ掛けて、この針金をこの柵に取り付けて・・・・結構苦心している。


人の気配がした。姿は見えないけれど、それが、小柄な老人だということが、わかった。そして、老人はこう言った。「おまえはこの鳥籠を壊したけれど、壊した事を偽らず、壊したままにしなかったから、偉かった。」


それは、びっくりするような大きなだみ声だった。
そして、それだけ言うと、老人はいなくなってしまった。


気が付くと、すっかり夜が明けている。
鳥籠の扉は、いつの間にか直っている。
小さな男の子が、その鳥は芸をするんだと、教えてくれた。どんなことをするのかは、教えてくれなかった。


気の早い真夏の太陽が、アスファルトを焦がし始めている。不愉快なほど、暑い。
結局、昨夜は家に帰れなかった。帰ろうにも、帰り道がわからない。


ここは何処だろう。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


・・・・と、途方に暮れているところで、終わり。


いっやぁ〜〜、あのじいさんの声が大きくて、びっくりしました。それにしても、私が壊したんじゃないんだけどなぁ〜・・・・鳥籠。「偉かった」って褒められても、あんまり嬉しくないんですけど・・・・。


かなりリアルな夢だったので、忘れないうちに書いてみました。夏目漱石の 『夢十夜』 に出てきそうでしょ?


それにしても、夢占いとかで調べたら、ロクなこと書いてないんだろうな。
「鳥籠は、あなたの欲求不満を表しています」 とか、「小鳥の夢を見たら、体調不良に気をつけましょう」 とかね(笑)。


なんか、考えただけで凹むなぁ〜〜・・・・ (≡д≡) ぁぅ…


リアルな夢って、時間が経っても覚えてますよね。月下は覚えてますよ。やぁ〜〜な感じの夢ばっかりですけどね(爆)。暗くて、不安な感じがして、見知らぬ場所で・・・・っていう。
でもね、なぜか懐かしいんですよ。それが結構不思議でね、自分でも。どうしてなんだろう?なんで、懐かしいと思うんだろう?って。目が醒めてから、じわぁ〜っと懐かしくなるんですよね、ものすごく。
夢は、生まれる前の記憶・・・・そんなものがあるとすれば、だけど・・・・と、関わりがあるのかな?なんてね、思います。どうなんでしょうね。