学校教育でのインターネットの利用について
パソコン室のパソコンがインターネットへ接続可能となり,本校から世界中の情報を素早く得ることができたり,世界に向けて情報発信をしたりすることができるようになりました。
本校では,この設備を教育活動に積極的に活用したいと考えております。
これまで,遠足や校外学習などの機会でしか,得ることができなかった情報でも,インターネットを利用することにより,日常的に校外との交流を図りながら学習ができるようになります。
1,インターネットとは?
まず,インターネットとは「何か」について,説明をさせていただきます。
「インターネット」という言葉をよく耳にします。しかし,「インターネットって何だろう?」「インターネットで何ができるのだろう?」そんな疑問をもつ方も多いと思います。
インターネットとは,世界中のコンピュータを通信回線でつなげたネットワークのことをいいます。これほどまでにテレビ,雑誌で騒がれている理由は大きく2つあります。
- インターネット利用者は誰でも世界中に自分の伝えたい情報を発信することができる。
- 学術論文から天気予報まで,さまざまな情報を学校にいながらにして世界中から入手することができる。
具体的にはつぎのように利用できます。
- 世界中の気象・事象など,さまざまなことを調べる。
- 自分の考えを発信し,それについて意見・感想をもらう。
- 手紙(電子メール)のやりとりをする。
2,インターネットを学校で利用する意義
つぎのような理由から,教育活動への活用をすすめたいと考えています。
- インターネットの双方向性を活用すると他の学校や世界中の人々との交流ができ,学校の中だけでは得られない学習ができる。そのことにより,外部からとも意見交換をすることにより,広いものの見方や考え方を身に付けることができる。
- 本校の教育研究の一環として,インターネットを利用する。近い将来,インターネットが電話やFAXと同様に使われ,現在の児童が社会人になるときには,その情報活用能力は,一段と必要な能力になると考えられる。
3,インターネットの危険な側面
「世界中の人と交流できること」「誰でも自由に情報発信ができること」というこれまでにない特徴を持ったメディアであるため,話題になっているわけですが,これは非常に便利である反面,危険な面も考えられます。残念ながら,すべての人々が良識を持って利用しているわけではありません。海外ではインターネットを誘拐などの犯罪に利用したりして,問題となった事実もありました。また,他人を不快にさせるような情報を流す者もいるように聞いています。
実際の生活の中で,「暗がりを一人で歩かない」・「大金を持ち歩かない」など,注意して自分の身を危険から守っていますが,インターネット上でも同様に危険なことについては,自己防衛が必要になります。具体的には個人の住所,電話番号を掲載したり,名前と顔が一致する形で掲載したりするようなことは誘拐犯罪に利用される危険性もあります。現在のところ,日本の学校のホームページが悪用されて,誘拐事件等が起こったことはありませんが,可能性としても考えられないことではありません。十分に注意していく必要はあると考えております。
4,利用に関しての配慮
ホームページ作成に関して,次のようなことを配慮して利用をすすめたいと思います。
- 作文や作品を公表する際,必ずその作文,作品を作成した本人の了解をとってから公開します。
- 児童の肖像権を尊重し,個人が特定される写真は公開をさけます。グループの場合も顔と名前が対応しないよう配慮します。
- 児童がホームページを作成した場合も1.・2.について同様の手順とします。
- ホームページ公開前に,個人攻撃などモラルに反する記述や無断でアニメなどのキャラクターを記載するなど法律に触れる内容等については確認をしていきます。
電子メール利用に関して,次のようなことを配慮して利用をすすめたいと思います。
- 自分の文言に責任を持つため,必ず実名でメールを書くように指導していきます。
- 自分の文言により,トラブルを引き起こしてしまった際は,すぐに担任に申し出るように指導していきます。
- 不審なメールが届いた際には,担任に申し出るよう指導していきます。
5,保護者の方への公開
保護者の方が学校に来られる際に,申し出ていただければいつでもインターネット端末を利用していただけるようにしておりますので,実際にインターネットを体験したいと思われる方は,ぜひお申し出ください。
(なお,本校でインターネット利用を始めたことから,コンピュータをご家庭で購入する必要が生じることは全くありません。ご家庭から,インターネットが利用できないことが決してお子さんの学習にマイナスになるわけではございません。)