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1分間に100回の長なわとびの実践

桑原 和彦 (TOSS茨城NEVER)更新日H18.1.29
 

更新しました!!
【最新実践報告】平成17年度 3年生による長縄跳び実録 ブログに連載中

1,  インターネットで授業開き

2, 縄に入れない子への指導〜A式・B式・C式


3,1分間120回を跳ぶ映像(10秒ほど) 以下の部分をクリックしてください。ファイルをダウンロードしてみることが出来ます。  MOV00001.MPG へのリンク

4,
  子どもの動きが変わる指示


 私と回し手の間を通りなさい 。
 

 この指示は,伴一孝氏から教えていただいた。(2000年3月19日分析批評講座にて)4年生28名での追試実践である。図で示すと以下のようになる。

 













 

       ← ○○○        :は縄。
           ○        ●は回し手。
           ○       〇は跳ぶ人。
         1● ☆1     ☆1に教師。
          :        ☆2に見学者またはコーン。
          :
          :
       2☆ ●2
         〇         跳ぶ人は●1と☆1の
         〇↑        間を抜けていく。
      ○○〇           
 












 

                      

 長縄跳びの指導で大切なことは,縄に対していかに直線で跳ばせるかである。そのための手だてとして,体育館のラインやグランドにラインを引いて跳ばせたりと試したりした。しかしどの実践も今一効果が見られなかった。一部の人ができていて,できない人が何人か存在していた。「全員が跳べるようにしたい」は教師の願いである。

 上記の指示は,実に明快であった。ひっかかる人は,私にぶつかってくるのである。私は断じて動かないよう踏ん張る。これをくり返していくうちに,いつの間にか私にぶつかることなく跳び抜けていくようになった。

 


 私が指示したことを挙げる。

                           

(ア)コーンと回しての間から跳び込みなさい。

  「☆2と●2」のことである。縄に対して直線に跳ばせるための手だてである。

 

(イ)両手を胸の前,あごを引いて跳び込みなさい。

    縄の引っかかりを防ぐフォーム指示である。手をだらりと下げたり,気をつけの姿勢でピョンと跳ぶと回っている縄に当たりやすい。それを矯正する。

 

(ウ)右手を前の人の右肩にのせなさい。

   跳んだ後,次に跳ぶ場所まで順番で走ることになる。その際,つい油断すると前の人に置いてかれてしまうことがある。すると,前の人との距離が離れ,結局跳ぶ時に間が空いたため跳ぶことができない。また,ギリギリに跳んでも次に人で引っかかってしまう。

 

(エ)「ハイッ,ハイッ,ハイッ,ハイッ・・・」と声を出してリズムよく跳びなさい。

   リズム感を生み出す指示である。黙って跳ぶのではただその時に跳ぶ人が跳んでいるだけで,みんなで跳んでいるという雰囲気が生まれにくい。さらに声を出すことは体を動かす上でもよい効果があると記憶している。みんなで言うと集中力も生まれる。

(オ)「右・左・左・右」の足運びで跳びなさい。

   跳び方を統一することで,リズム感が生まれると考えた。しかし,最後まで統一はできなかった。右足で地面を蹴って縄に跳び込み,左足が縄の中央で地面に着く。回ってくる縄を,左足で跳び越す。(ケンケンの片足跳びになる)着地した左足で地面を蹴って縄を跳び出て,右足が回し手の横に着地される。覚えるために,縄だけを地面にまっすぐに置き,足運びだけの練習をくり返した。逆に「左・右・右・左」でも良い。

 

(カ)自分の体を半身にして跳ばせてあげなさい。(●2の回し手)

   回し手は「●2」が大切である。体を半身にして跳んでくる人を迎え入れる。縄を回すという意識よりも,跳ばせてあげるという意識で回す。つまり,跳び込んでくる子が若干遅れた場合には,回すスピードを若干遅らせて跳ばせるのである。回し手の技能によって回数は大きく違ってくる。

 

(キ)膝でリズムを取って回しなさい。(回し手)

   回し手のリズム感を生み出すための指示である。「ハイッ,ハイッ・・」の声に合わせて膝を曲げ伸ばしして,回すリズムを取らせた。

 


 跳べない人,苦手な人,怖がる人への指導について以下のように実践した。

 

(ア)跳び込むタイミングで背中を押し,縄に跳び込ませる。

   縄のスピードは,相当ゆっくりである。教師は●2の回し手の後ろに位置する。走ってくる人を教師は左手で迎え入れ,跳び込むタイミングに合わせて背中を左手で押す。跳べない人の原因の一つ,タイミングが分からないをこの体験をくり返して克服した。また,こわくて跳べない人には,縄のスピードをゆっくりにし「跳べるんだ」という自信をつけさせてから,縄のスピードをあげていった。

 

(イ)列の後方にまとめて並ばせる

   今までは,苦手な人は上手に跳べる人の前にして背中を押す役目を与えて跳ばせてきた。しかしこれでは,引っかかる場所があちこちに存在し,リズムが悪くなる可能性が多くあった。それを打開するために,後方に連なって並ばせた。どんな効果があるかというとその人達の跳ぶ番になったら,回し手が縄のスピードを緩め跳ばすことができるのだ。苦手な子達までは速いスピードで回し,苦手な子からスピードを緩め跳び終わったらまたスピードを速める。引っかかることが一番のロスになる。苦手な人達が跳べることを前提にした指導である。


 回数を伸ばすための指導については以下のように実践した。

 

(ア)全員が引っかからずに跳べるスピードで回す。

   1分間に100回跳ぶスピードで最初から回しては,脱落者が続出する。まずは,「自分は跳べるんだ」と自信をつけさせる事が大切である。私は1分間に70回のペースから始めた。徐々にスピードをあげていき,2週間ほどで1分間に100回ペースをクリアした。さらにペースをあげて大会前には1分間に130回ペースで跳ぶことができた。(大会では直前練習の様子から1分間120回ペースで行った。)

 

(イ)1分間1度も引っかからずに跳びきる練習を繰り返す。

   上記の(ア)の際に,1分間で1度も引っかからずに跳べたら,ペースをあげるようにしていた。「引っかかったら命取り」という意識を植え付けた。教師は1分間を計り,引っかかった時点で「やり直し」を命じる。できるまで何度も挑戦させる。そうやって,子ども達は乗り越えていった。

 

(ウ)1度も引っかからずに100回跳ばせる。

   上記の(イ)は時間であったが,これは回数である。同様に100回に届かず引っかかった場合はやり直しである。100という数字を乗り越えることに意義がある。跳びきったときの喜びよう,満足感は言うまでもない。

 

 記録は以下の通りである。(時間は全て1分間である。)


  H14年度記録 1回目:123回  2回目:115回
  練習時最高  132回

 

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