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実践・作成者:桑原 和彦 (TOSS茨城NEVER)
図書室に子どもを連れて行く。すると,次のような困ったことが生じる。
・なかなか本を借り終わるまで,時間がかかってしまう。
・いつも同じ本(分野)を借りている子が多く,偏っている。
・ペ−ジの少ない本ばかり借りる。
このような事態を変容させる片々の技術を紹介する。
ケース1 『なかなか本を借り終わるまで,時間がかかってしまう』
何と言っても時間がかかるのが,「借りる本を選ぶ」ことである。どの本にしようかと本気で迷っている子もいるが,ただ通路を散歩しているだけの子もいる。いつまでたっても借り終わらない。
これを打破するためには,「本を借りなければいけない」という意識を強めなければいけない。
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その1 時間を設定する。
「借りる本を選びます。時間は3分間です。」このように借りる時間は,無制限ではないことを意識づけなければならない。子どもたちは,「3分間しかないから急いで選ばなくちゃ!」と思考が働くのだ。
その2 時間オーバーの子の本は,先生が選ぶ。
それでも,3分間を守れずに本を選べない子が出てくる。本当に困って選べない子と,最初から選ぶ気のないヤンチャな子に多い。その時はこのように告げる。「時間内に選べなかった時は,借りる本を先生が選びます。」実際にオーバーした子には,文字が沢山ある厚い本などを選んでやると良い。次からは,時間内に借りようという思考が働く。
ケース2 『いつも同じ本(分野)を借りている子が多く偏っている』
「この本好きだから・・・」「このシリーズがお気に入り・・・」ということから,いつも同じ本を借りている子がいる。もちろん,それも一方では良いことである。ただ一方では,「他の本も読んでほしい」という教師の願いがある。
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その3 選ぶ本の分野を限定する。
「借りる本を選びます。今日は,この『日本文学』のコーナーから借りることとします。」つまり,教師が読ませたい分野を限定するのである。そうすれば,子どもたちはその分野の中から選ぶしかなくなる。
次は「自然・科学」「社会」「外国文学」・・・と指定していけば,興味すらなかった分野に「先生,この本,結構面白いよ!」と子どもたちから感想があがってくる。
ケース3 『ページの少ない本ばかり借りる』
ページや文字が極端に少ない絵本等を好んで読んでいる子がいる。もちろん,それも一方では良いことである。ただ一方では,「もっと長い文,他の本も読んでほしい」という教師の願いがある。
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その4 借りる前に,本の中味をチェックする。
「借りる本を先生がチェックします。借りる本を選んだら,先生にその本を見せにきなさい。」中味をパラぱらっと見るだけで,文字数やページ数を確認できる。少ない場合,「○○さん,今日は違う本を読もうね」ともう一度探させる。
その5 読んだ本のページ数をチェックする。
「読みのをやめます。今日の読書タイムで,何ページ読みましたか?手を上げます。1〜9ページ?10〜20ページ?それ以上?」と聞く。あまりの少ないページの本を借りた子は,少し肩身が狭くなる。
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