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1999年5月下旬、食料の深刻な汚染でベルギ−は大騒ぎになった。一部の養鶏業者が生産した鶏肉と卵から高濃度のダイオキシンが検出された。また、ダイオキシン近似の化学物質であるが毒性はずっと低い、ポリ塩化ビフェニル(PCB's)も高濃度で検出された… ベルギ−連邦政府.のウェブ・サイトにあるメッセ−ジも見て欲しい。
きょう(1999年6月6日)現在判明しているのは、この公害はおそらく使い古した変圧器のポリ塩化ビフェニル(PCB's)が、フレンチ・フライを揚げるのに使った古い食用油に、なぜか混入してしまった結果と見られている。それが間違いで起こったのか、故意に行われたのか、まだ判明しない。間違いなら重大な過失であり、故意なら犯罪そのものである。
西欧ではポリ塩化ビフェニル(PCB's)の生産は、すでに二十年も前に中止されており、古い変圧器に使われたPCB'sは、認定された廃棄物処理会社に収集され、特殊な焼却炉で非常に高温で分解処理されなければならない。
この事件で最も衝撃的だったのは、リサイクル油脂の取り扱い業者も動物性油脂製造工場も、家畜飼料企業も、またとりわけ政府当局者ですら、各段階で全く品質管理を行っていないことであった。なんと鶏が汚染物質で死んだ時に、保険会社の調査官が高濃度の汚染を発見したのであった。非難されるべきなのは、政府が汚染の事実を4月下旬に知ったにもかかわらず、何の処置も取らず、汚染に関する情報を何も公表しなかったことである。鶏肉や卵の大部分はおそらくすでに消費されているであろう。
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ダイオキシンの一部が、非常に毒性の高い物質であることは確かである。それでもまだダイオキシンは、人類(そして自然)によって創られた最も毒性の高い物質ではない。その最も毒性の高い物質は、ディ−ゼルエンジンの排気ガス中に見られる、ニトロ化された芳香族化合物である。しかし、過剰のダイオキシン摂取は決して行うべきではない( ダイオキシンは、どの位危険なものかを見て欲しい)。幸運なことに、ダイオキシン摂取量は非常にわずかである。今までに分かっていることを基にすると、汚染された卵を毎日1個30日間食べ続けても、以前より体内ダイオキシン量が約20%増えるだけである(ドイツの毒物学者たちの計算結果, Geo-Wissenschaft web site−ドイツ語,を見て欲しい)。
ダイオキシン汚染が原因でガンになり得るのは、ダイオキシンが監視されていないプロセスや事故に関与し、長期間にわたって通常レベルより100から10,000倍も高い量を摂取した人だけである。通常レベルの100倍以下では、ガンになる確率は変わっていない(セベソ事故でも確率は変わっていない。
セベソの真実を見て欲しい)。
毒物学者の大多数は、ガンになる確率は増加しないと考えており、少数の学者だけが人口1,000万当たり8から800人のガン患者が発生すると予測している。汚染がより少ない鶏肉や卵を輸入した他の国々に関しては、危険性はほとんどない。
セベソ事故の後に行われている調査により、健康への悪影響が現在まで全く見られないことは明らかである。体内ダイオキシン濃度が高い両親の子どもでも、奇形児の出生率は平均と変わっていない(セベソにおける別の疾病もまた見て欲しい)。
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ダイオキシン発生源は多数存在する。ダイオキシンの発生には、炭素、塩素、酸素と適切な条件が必要である。炭素、塩素と酸素は、自然界至る所に、大気中にも存在するので、ダイオキシン生成には、プロセス条件が最も重要な要因である。特に、低すぎる温度での焼却が、最も重要な発生源のひとつである
(ダイオキシンの発生源を見て欲しい)。低温での焼却には、廃棄物の焼却の他、まきスト−ブ、露天でのたき火や喫煙がある。塩素含有量はダイオキシン排出量と全く無関係である
( 種々のプロセスにおける塩素含有量とダイオキシン排出量を見て欲しい)。清浄な乾燥木材(塩素含量約0.15%)を露天で燃やした方が、塩ビ(塩素含量57%)が大量に燃えた不慮の火災よりも、多くのダイオキシンを放出する。また、何種類かの化学プロセスでダイオキシンが発生する(しかしこれらダイオキシンは、外部環境には排出されないのである!)。
グリーンピースは今度の恐ろしい話を悪用して、塩ビの生産や焼却の際ダイオキシンが発生するとまた宣伝している。このことは確かに間違いではないが、グリーンピースの抗議活動に使っている船でも、全く塩素を含まない燃料を使用したとしても、使用燃料1トン当たりのダイオキシン排出量が、塩ビ1トンの生産と焼却(最新鋭の焼却炉)によるダイオキシン排出量よりも多いことを、グリーンピースは公表していない
( 海洋船舶の排出量を見て欲しい)... このような排出量は、どちらもヒトの健康に全く悪影響をおよぼさないのである。
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ネット掲載日:1999年6月6日
最新更新:1999年6月22日