

ENEL DCO LP研究所によって行われた解析キャンペ−ンの目的は、最新の排煙浄化装置を設備した焼却炉で、重曹中和プロセスの性能評価を行うことであった。
キャンペ−ンの意図は、比較的簡単なプロセスで、一番厳しい環境規制値(この場合はドイツの規制値)をクリア出来るかどうか、調べることであった。
都市ゴミおよび医療廃棄物を焼却するその設備には、1系列100ton/dayの焼却能力を持つ、2系列の焼却ラインが付属しており、その両方に重曹プロセス装置が設置されている。
焼却炉の年間処理能力は、廃棄物にして約51,000トンである。
その焼却炉は、1968年に建設され、数回工程改良が行われている。:
各焼却炉のラインでは、アフタ−バ−ナ−の後で、燃焼排煙が蒸気ボイラ−で200−250℃に冷却される。その後それらの排煙は、2室を持つ電気除塵機(EP)により微粒子(フライ・アッシュ)が除去される。
ダスト・フリ−の排煙は、その後直接ガスライン中で、重曹微粒子と活性炭に充分混合される。
排煙中の酸成分の中和により生成した中和塩(NaCl+Na2SO4+Na2CO3)は、バグフィルタ−として設置されている二次ろ過システムで分離される。
新しい重曹プロセス(二重ろ過装置付属)の稼働開始期日:1995年1月(ライン 2)と1995年10月(ライン 1)
解析キャンペ−ンは、2段階に分けて行われた:
1回目は1996年1月22日から2月2日まで、2回目は1996年7月8日から12日に行われた。2回の期間の合間には、活性炭添加システムの調整が行われた。
キャンペ−ンは、サンプルの採取と排煙組成の連続的分析を主とするものであった。サンプリングは、排煙流路中の3カ所で実施された。焼却炉の全体模式図とサンプリング位置を次の図に示す。

P2とP3での塩酸、SOX、NOX、酸素と一酸化炭素量の分析は、ライン直結のMIR 9000型IRスペクトロメ−タ−で実施された。
別の成分と組成の分析は、その目的のための臨時のサンプリング後、DOC/LP研究所が当たった。
サンプリング装置は、固形物、凝縮可能な気体、凝縮不能な気体の3種のどれもがサンプリング出来るように製作された。微量成分のト−タル量を定量するためには、上記3サンプルを別々に分析する必要がある。サンプリング時間は、分析必要量の採取に必要な、約10時間であった。有機微量汚染物質に関しては、24時間のサンプリング時間が必要であった。
ダイオキシンの分析には、ガスクロと接続したマススペクトログラフ(GCMS)が、微量無機汚染物質の分析には、プラズママススペクトロメ−タ−(ICP-MS)が使われ、原子発光プラズママススペクトロメ−タ−(ICPAES)、水素炎による原子吸光スペクトロメ−タ−(FIHGAAS)、またイオンクロマトグラフ(IC)も使用された。
使用された分析技術の検出限界値は、以下の通りである。:
|
Be, Cd, Co, Cr, |
0.003 ug/Nm3 |
|---|---|
|
|
0.03 ug/Nm3 |
|
ダイオキシン |
0.08 ng/Nm3 |
|
汚染物質 mg/Nm3 11%O2 |
浄化システム 入口での 測定値 |
重曹プロセス 通過後の 測定値 |
1990年施行 のドイツ基準値 17a BIm Sch X |
1990年 12月7日 施行令(イタリア 規制値) |
|---|---|---|---|---|
| 粒子数 | 2-7 | 10 | 30 | |
| HCl | 1070 | < 5 | 10 | 50 |
| HF | 4 | < 0,02 | 1 | 2 |
| HBr | < 0,04 | < 0,04 | 5 | |
| HCN | 0,002 | < 0,001 | 基準なし | |
| SOx | 150 ア 20 | 1-18 | 50 | 300 |
| NOx | 140 ア 20 | 130 +- 20 | 200 | 基準なし |
|
クラス 1.1 の物質 |
49x10^-6 | 0,1 | 0,1 | |
| As+Co+Ni | 0,036 | 0,009 | 1 | 1 |
| Se + Te | 7x10^-3 | 0,1x10^-3 | 1 | |
| Cd + Tl | 0,211 | 0,5x10^-3 | 0,05 | (+Hg) 0,2 |
| Hg | 0,54 | 0,009 | 0,05 | |
|
Sb +Cr +Mn +Pb +Cu +Sn +V |
7,05 | 0,0029 | 1 | 5 |
|
PCDD/F mg/Nm3 11%O2 ng/Nm3 (TE NATO) 11% O2 |
0,3 x 10^-4 0,95 |
0,6 x 10^-6 0,085 |
0,1 |
0,004 |
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分析結果は、イタリアおよびドイツの法律で要求されている全てのレベルがクリアされていることを明示している。
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このペ−ジは、クロロフィルのレベル 3にあります。
創設:1997年5月3日
最新更新:1998年5月3日