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1998年3月3日に、グリーンピースは、オランダの各新聞に次のような広告を掲載した:(尚、次の文章は許可を得た翻訳ではない)
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幼い子ども達を持つ御両親へ、重要なメッセ−ジ
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この広告に反発してクロロフィルは、1998年3月27日にオランダ広告規則審議会へ訴状を提出した。訴状では、特に“Toxic(有毒)”という言葉を使うことが、真実に相反するものであり、幼い子どもを持つ両親を必要以上に不安にさせる、と申し立てた。
その訴状には次のような背景があった。
1998年5月11日,Stabroek発
1.グリーンピースは、この広告の警告的特質を考慮すれば、子どもの健康にharmful(有害)なら、玩具をToxic(有毒)といって良いだろうと、抗弁している。クロロフィルの言い分は、広告が真実でなく誤解を招くことである以上、玩具に‘Toxic(有毒)’のような表現を使うことは正当化出来ない、というものである。警告的特質を考えただけでも、注意深く言葉を使うべきなのに、‘Toxic(有毒)’という言葉を使ったのは非難されるべきである。‘Toxic(有毒)’という言葉が当てはまるのは何ものだろうか?私たちがそんなものを使っただろうか?グリーンピースは有毒物質を含有していると指摘したのではない。グリーンピースが広告の中でToxic(有毒)という言葉を用いて示唆しているのは、玩具が間違いなく危険であり、生命に関わり、致命的になり得る、ということである。これは、真実ではなく、誤解を招くことであり、しかもグリーンピースは何も証拠を示していない。
玩具が健康にharmful(有害)である可能性が有る時でも、製品をToxic(有毒)と呼ぶのは誤解を招くことである。グリーンピースは、製品にToxic(有毒)という烙印を押し続けているが、玩具がharmful(有害)という証明すら何もしていない。これこそが、今指摘されている議論の論点である。玩具を長時間また集中的にしゃぶることで、その成分が多量に滲出し、健康上harmful(有害)な影響を及ぼし得るかどうかが論点である。このharmful(有害)かどうか不確実なことを、グリーンピースは‘紛れもなく’Toxic(有毒)であるとしており、虚偽であり、断固排斥されるべきである。
グリーンピースの主張とは逆に、有毒物質が含まれていても、製品が有毒であるとは限らない。グリーンピースの主張が正しいなら、全ての塩を含む食料品がToxic(有毒)であるということになる。成人でもテ−ブルスプ−ン一杯の塩が、死に至らしめる毒となることもあるが、食料中のほんの少量の塩なら大丈夫であり、生命に不可欠な物でさえある。それでも、全ての食品がToxic(有毒)なのか?もちろん、そんなことは無い。別の多くの物質についても同じようなことが言える。アルコ−ルは200グラムで致死量となるが、フタレ−ト類で死ぬには2リットル以上摂取しなければならない。また、水でさえ人間が短時間に10リットル以上飲むと致命的であるというのに。…
グリーンピース発行の出版物(提出資料 1,参考文献 [41] )によれば、グリーンピースは、対象物質を人が摂取した場合harmful(有害)であるか、Toxic(有毒)であるかを示す国際的記号を熟知している。
フタレ−ト類に関しては、グリーンピースはAndreas cross(この説明に関しては、提出資料 2,参考文献[42]を見て欲しい)を使用しているが、それは、別の記号が有ることからも分かるように、harmful(有害)である可能性が有るがToxic(有毒)でないことを意味している。このこととは別に、この文献(提出資料 2,参考文献[42])によると、オランダの法令では、フタレ−ト類は、harmful(有害)でもToxic(有毒)でもない。アルコ−ルのようないくつかの物質でさえ、子どもに触らせるなという注意書きを容器に義務付けられているが、フタレ−ト類に関してはそんな必要など一切無い。
2.正しい裁定をするためには、事実を注意深く調べることが大切である。先ず始めに重要なことは、グリーンピースの主張とは逆に、フタレ−ト類について十分な健康上の試験が行われた報告が、たくさん有るということである。フタレ−ト類の研究は1943年から行われている。フタレ−ト類研究のへの関心が高くなったのは、とりわけ、血液バッグやチュ−ブ類のような医療用途にたくさん使われるようになったためである。
げっ歯動物類の試験では、特定レベル以上の摂取量で影響(特に肝機能)が見られる。このことが意味するのは、特定の曝露レベル以上になると、フタレ−ト類はげっ歯動物類にとって有害になるということである。このレベル以下では健康に何の影響も見られない。この健康に何の影響も及ぼさない数値を、無毒性量(NOAEL(No−Observed-Adverse-Effects−Level))と呼ぶ。ヒトのTDI値は、これは耐容一日摂取量(Tolerable Daily Intake)(生涯にわたって摂取し続けて健康に影響がないと考えられる1日当たりの摂取量)を意味するが、最もダメ−ジを受けやすいげっ歯動物類の無毒性量(NOAEL)に安全係数として1/100をかけた値である。ヒトに関しては健康に影響が出た例は無い。ここで行われている論点は、推定でこのNOAEL値を超えているということではない。しかも、デンマ−クとオランダで行われた予備的なコンテストのための研究では、恐らく数カ月間耐容一日摂取量(TDI)を上回る量の摂取も可能なことが明らかになっている。それゆえ、論点は耐容一日摂取量(TDI)を上回って摂取して良いか、良いならどこまでか、あるいは短期の安全係数は1/100以上にするか、に移っている。それでも無毒性量(NOAEL)を上回っていない事は確実である。
3.当初からグリーンピースの測定値が代表値になり得るものかどうか疑問であったが、工業界はこの事態を深刻にとらえ、内外の専門家に意見を求めている。
1997年7月16日に商品検査サ−ビス(Inspection Service of Goods)の文書を受け取った後の最初の調査は、使用された試験方法の検証であった。
TNOで行われたこの調査の概要はには、付属文書(提出資料3参考文献 [43]) が添付されている。TNOの結論は、グリーンピースの報告書より滲出量が1/8から1/34になったという、完全に異なった結果であった。
これらの値はドイツでの標準値や、BGA(連邦健康庁)が定めた試験方法を使って三カ所の無所属の機関で行われた試験結果と一致している。(全部知りたいのなら、提出資料4参考文献 [44] のTUVの報告書を参照して欲しい。説明だけなら、提出資料5,私たちのグリーンピースの玩具試験方法を追試したグリーンピースが行った子ども用玩具の滲出試験の追試というペ−ジを見て欲しい。)
言い替えれば、ドイツのグリーンピースは自分勝手に玩具の検査方法を指示したものである。これらの検査結果は、無所属の機関では再現できなかったし、異常に異なるものでかつ軽率なものであると見なされたのである。(提出資料5,私たちのグリーンピースが行った子ども用玩具の滲出試験の追試というペ−ジを見て欲しい。)
グリーンピースは、ドイツ工業界が行った、無所属の機関で一緒に新しい試験をしようという申し出を受け入れなかった。これは注目すべきである。
現在オランダでは、TNOの結果を基礎として、国立公衆衛生環境研究所(RIVM)の指揮下で、独自の調査がスタートしている。消費者連盟とは正反対に、3月18日付けのVWS担当大臣への文書(提出資料6,参考文献 [45] )に記載されたように、グリーンピースはこの調査に協力することを拒絶した。グリーンピースは、科学的アプロ−チに重きを置かず、自分たちの固定観念に固執している。
大臣Terpstraの3月31日付け回答(提出資料7,参考文献 [46] )で、ある製品が一時的に耐容一日摂取量(TDI)を越えたとしても、(ごく最近の研究ではそんなことを示した例などひとつもないのであるが。提出資料8,参考文献 [47] を見て欲しい)ヒトの安全や健康に危険が及ばないこと、また危険が及ぶことが有るならToxic(有毒)な製品があるはずで、その場合は法的手段が取られることになる、と大臣は強調している。
大臣が今も慎重にとの呼びかけを出し続けているのは、健康上の理由よりも政治的な意味合いの方が大きい。10月15日のプレス・リリ−スに書かれているように、工業界は、大臣自身が使った言葉を基にして、正当に呼びかけに反論している。なぜなら、特別の危険性は無いからである。ごく最近の研究では無毒性量(NOAEL)はもちろんのこと、耐容一日摂取量(TDI)を上回っておらず、この主張はより正しいものとなった。もちろん、予防の原則を非難するつもりは全く無い。しかし、玩具中にフタレ−ト類を使用しても重大な危険は無いことを立証する真剣な科学的研究が、既に必要以上行われている。例え私たちが非常に異なった試験の数値を考慮に入れたとしても、本当に摂取する量の数倍以上の量を、影響を受け易い動物に投与して、健康への影響が現れるかどうか、特に検討されているのである。
欧州共同体の毒物・環境毒物および環境に係わる科学委員会の直近の報告(提出資料9,参考文献 [48] )でも、グリーンピースが求めているような測定を始める動きは無い。全ての場合に於いて安全性の限界を尊重されているか疑わしいとの主張は、確かに存在する。そのためにこそオランダの研究結果を待つべきではなかろうか。科学委員会でも測定をする動きは見受けられない。
3月18日付けのグリーンピースからの文書で、グリーンピースは塩ビの代わりに使うことの出来る多くの代替品について述べている。
グリーンピースは、これら製品について、何の成分も滲出しないことを確かめたのだろうか?最近、ベルギ−で高い濃度のニトロアミン(ヒトにとって、発ガン性物質そのものである)が滲出したため、ゴム製の赤ん坊用の乳首が市場から回収された。塩ビの代替品について記載されたグリーンピースのパンフレット(提出資料10,参考文献 [14] )によれば、塩ビの良い代替品のひとつとして鉄が挙げられている。CML(Centre for Environment Science,Leiden大学)によるGastecへの科学報告書(提出資料11,参考文献 [17] ,また、塩ビと代替品のライフサイクルアナリシスというペ−ジも見て欲しい)の結論では、鉄は全ての環境項目を見た場合、また人間に対する毒性を見ても、塩ビより悪いとされている。同じことが銅についても言える。グリーンピースは、Friends of the Earthの‘資源がある限り’と言う報告書を再読すべきである。グリーンピースが何を基準として塩ビの代替品を選んだのだろうかという憂鬱な疑問だけが残っている。さしあたって、私たちは、未知で管理出来ない危険より、既知で管理出来る危険を選ぶべきである。
結論として、(フタレ−ト類を含む)軟質塩ビ製の玩具類をToxic(有毒)であるとする主張は誤りで、真実ではなくそして非常に誤解を招くものである。グリーンピースはこの主張に、反論出来る証拠を見付け出せなかったし、その他についても正当化出来る余地は認められない。この訴訟が却下されるなら、グリーンピースの‘法律上の資格’が熟慮されるべきである
Stabroek,1998年5月11日
名前;非営利団体 クロロフィルを代表して
Ferdinand Engelbeen
委員長
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広告規則審議会
調査書類番号 98.0189
被告は、異議申し立てをされた警告の中で、彼等の研究により軟質塩ビ製の玩具が幼い子どもにとって健康にharmful(有害)であることが明らかにされたという事実と、そのような玩具がまだ売られていることに対し自分たちの不安を強く表現したものであると指摘している。それゆえ、オランダ広告規則(NRC)の第16条の条文に照らし合わせると、この表現は意見を宣伝しているものであるといえる。このことはその宣伝表現が、法律に反しているか、真実と違っていないか、誤解を招く表現を使っていないか、模倣なのではないか、といった基準で吟味される必要がある。
当審議会は、“Toxic(毒性のある)玩具”という表現は次のような印象を与えると考える。つまり“Toxic(毒性)”という言葉は、玩具が健康に直接の危険をもたらすという印象を与える。
当事者双方から提出された根拠によれば、幼い子どもにとって有害か、またどの程度有害なのか、まだはっきりしないうちに、被告が“これらToxic(有害な)玩具”と表現したことは、余りにも断定的でありかつ誤解を招くものである。
その上、宣伝内容と違って、有害な可能性があるのは、塩ビそのものではなく塩ビに加えられている可塑剤である。
前述の検討により当審議会は、被告の表現が、NRC第7条に抵触するものであると裁決する。当審議会は、被告に対し今後このような広告を出さないように勧告する。
告訴の残りの部分に関しては、告訴を却下する。
| 委員長 | 事務官 |
| (署名) | (署名) |
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この判決は、N.J.van der Lee氏を委員長とする以下のメンバ−で実施された。E.Bolk氏、A.C.van den Boogaard氏そしてF.W.Obertop en R.Visser氏である。
Amsterdam,1998年6月30日
グリーンピースは、第一審の審議会裁定に対し以下の3点について控訴した:
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控訴審議会
調査書類番号993/98.0189
控訴理由 1
控訴審議会は、Chlorophilesが法廷に提出した記事を調査した。第一審の審議会は、特別扱いでなく、"文書や報告書"を簡単に調べ、記事が真実であると認めている。従って控訴理由1は、根拠が無く却下する。
控訴理由 2
争いの無いあるいは殆ど争われていないのは、争点が次のような部分の真偽であることである。軟質塩ビ製の(乳児用)玩具を製造するために、いわゆるフタレ−ト類と呼ばれる可塑剤が加えられている。フタレ−ト類は、有毒(toxic)である。強く吸ったり、噛んだりした時に、これらの物質が玩具から滲出し、唾液を通して子どもの身体に入っていく可能性がある。
子どもの身体に入り、健康に影響をおよぼすとされるフタレ−ト類の量について、原告と被告の意見は異なっている。原告および被告から提出された文書によっても、また現在の科学によっても、これに明確な答えは出されていない。
公衆衛生・福祉・スポ−ツ相により委託され、公衆衛生・環境国立研究所の総括で行われた最近の調査でも、軟質プラスチックからのフタレ−ト滲出を測定する、確実な試験方法が無く、更なる調査が必要とされている。
この調査から、使用したプラスチックサンプルからのフタレ−ト滲出が、摂取量の国際ガイドラインを超えるのは全く珍しいケ−スだけであることも分かった。(参照.RIVMの報告書613320
002,軟質塩ビ製乳児用玩具類からのフタレ−トの滲出,9月 1998年 [56]
およびVWS担当省からの関連プレス・リリ−スd.d. 22 9月 1998年,nr 82)
これらの点を考慮すると、控訴審議会は、第一審の審議会が軟質塩ビ製玩具に対する"これらの有毒(toxic)玩具類"という文章は(現在のところ)正しくないとした裁定に同意する。日常使用している"有毒(toxic)"という言葉は、それら玩具類が確実に健康に有害であることを意味している。ここで考察されているように、これは(まだ)確認されていないことであり、争点となった文章はオランダ広告規則(NRC)の第7条に照らして、人を誤解させるものである。この文章が、"私たちの研究で、軟質塩ビ製玩具があなたの子どもの健康にとって有害であることが証明された"という、前の文章と繋がっていることは間違い無いのだが、"これら有毒(toxic)な玩具類(…)"という明白な表現により、前の文章に含まれるニュアンスは消滅している。;.
以上の理由で、控訴理由2は却下する。
控訴理由 3
グリーンピースが、オランダ広告規則(NRC)第7条に違反したという裁定は、グリーンピースが主張する、言論の自由の制限とは結びつかない。この理由で、控訴理由3も却下する。
裁 定
控訴審議会は、第一審の審議会裁定の維持を容認する。
| 委員長 | 事務官 |
| (signed) | (signed) |
| Mr J.M. Vrakking | Mr C.C. Jolles |
グリーンピースのようなグループがメディアへの情報をどのようにごまかしているか、お知らせしましょう。この前フランドル地方の新聞(De Morgen紙、1998年11月16日)に、グリーンピースのインタビュー記事が出ました。:
記事タイトル: "Teletubbies(玩具の名称)は有毒である、とグリーンピースは言明":
"...オランダでグリーンピースの環境保護活動部門が有毒な玩具を警告する広告を出した後玩具業界から告訴を受けた。しかしBloksma氏(グリーンピースインターナショナルのMienke Bloksma氏)によれば、グリーンピースは広告規則審議会で正義を勝ち取った。業界が発行した報告書では、子どもの1%だけがフタレート類を摂取できる。..."
この記事でグリーンピースは3度嘘をついている。まず、告訴したのは玩具業界ではなく、クロロフィルである(グリーンピースは恐らく、労働者がグリーンピースの嘘に反発して行動したと言いたくなかったのであろう)。次に、グリーンピースの広告の"これら有毒の玩具"と言う文言について、広告規則審議会およびその控訴審議会においても、誤解を招くとして有罪の判決を受けたのである(恐らくグリーンピースが敗訴する可能性があることを認めたくなかったのであろう)。そして3つ目の嘘は、グリーンピースが言及した報告は業界が発行したものではなく、オランダのコンセンサス・グループ(政府、業界および消費者団体からなるグループ [56])が発行したものであり、その結論もグリーンピースが言ったことは全く違っている(恐らくグリーンピースは"業界"と言った方が信頼できないように聞こえると考えたのであろう)。
広告規則審議会は直ちにグリーンピースに、"有毒な玩具"という主張を繰り返すなと要請した。この記事のタイトルを見てください。まだグリーンピースを信用する人がいるのでしょうか?
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このペ−ジは、クロロフィルのレベル 2にあります。
創設:1998年7月1日
最新更新:2000年3月5日